X86 PCへのCell SDK 2.0のインストール

出典: PS3 Linux Information Site / Cell/B.E.のパワーを体験しよう

Cell SDK 2.0 のインストールメモです。 Cell SDK 2.0 はCellシミュレータを含むCellの開発環境です。 Cell開発環境とCellシミュレータを構築します。

ここではroot権限で実行したコマンドを「root# ~」として、ユーザが実行したコマンドを「usr$ ~」として表記します

目次

Cell SDK 2.0インストールの前準備

Cell SDK 2.0のダウンロード

  • View licensesをクリックして利用規約条項を確認し、問題がなければI acceptを選択してページの下の方にあるSubmitをクリックして下さい。
  • IBM IDの入力とサインインを求められますので、IBM IDとパスワードを入力して先に進んで下さい。IBM IDをまだ持っていない場合、register nowリンクから登録することができます(登録は無償です)。
  • サインインすると CellSDK20.iso というイメージをダウンロードすることができるようになります。
  • /home/(ユーザ名) 以下にイメージをダウンロードすると仮定して説明します
  • Cell SDK 2.0には以下のソフトウェア(RPM)が含まれます:
  • IBM XL C/C++ Compiler
  • IBM Full System Simulator (x86 PC上でも動作するCellシミュレータ)
  • SIMD math library
  • MASS library
  • Prototype libraries and samples package (サンプルソースなど)
  • ALF library
  • SPU Timing tool (SPU上のパイプラインレベルでの性能最適化に便利な解析ツール)
  • IBM Eclipse IDE for Cell BE SDK (Eclipse 開発環境)
そのほかに、Cell SDKのインストール中にBSCのCell BE Software Development Kit (SDK) Version 2.0のサイトからCell開発用のPPU/SPUのGNU toolchainやSPE Runtime Lib v1.2 (libspe 1.2)などが別途自動でダウンロードされてインストールされます。
  • x86 PC上でシミュレータを動作させたり、Eclipse や Timing toolを使ったりする予定が特にないのであれば、BSCのCell BE Software Development Kit (SDK) Version 2.0のサイトから必要なパッケージを個別にダウンロードしてインストールすれば最低限の開発環境を構築することができます。

必要なパッケージの追加

PS3/Cellのためのクロスの開発環境を構築するには、Cell SDK 2.0に 含まれるソフトウェアパッケージの他にいくつかのパッケージがインストールされている 必要があります。

ここでは、Gnomeのアプリケーションメニューから追加で必要なパッケージを インストールする方法を説明します。 (なお、yumコマンドなどでプロンプトから必要なパッケージを追加しても 構いません。)

  • 「アプリケーション」-「ADD/Remove Software」 を選択します
  • rootパスワードを聞かれるので、入力してください。
  • Listアイコンをクリックして全パッケージ表示モードにします。
  • [注意] 大文字A-Z、小文字a-zの順番でリスト化されています。
  • 以下のパッケージがインストールされていることを確認します。
ここに挙げるものはIBMが推奨するパッケージとバージョンです。
FC5のインストーライメージからはこれより古いバージョンしかインストールできないものがいくつかありますが、ページ執筆者がためした限りではマイナーバージョンが多少違っていても特に問題はないようです。(注: 完全な動作を確認したわけではありません)
  • パッケージ選択で「ソフトウェア開発」を選択していればデフォルトでインストールされているもの
  • byacc:1.9:29.2.1
  • flex:2.5.4a:41.fc5 (2.5.4a-37が選べます)
  • gcc:4.1.1:1.fc5 (4.1.0-3が選べます)
  • make:3.80:10.2
  • perl:5.8.8:5 (5.8.8.4が選べます)
  • freeglut:2.4.0:4
  • rsync:2.6.8:1.FC5.1 (2.6.6-2が選べます)
  • netpbm:10.34:1.fc5
  • netpbm:devel:10.34:1.fc5
  • numactl:0.4.6:1.27 (0.6.4-1.27が選べます)
  • デフォルトではインストールされていないもの
  • freeglut:devel:2.4.0:4
  • tk:8.4.13:1.1
(忘れずに追加してください!)
  • 上のリストのうち、お使いのシステムにインストールされていないものを選択し、適応をクリックしてインストールします
  • (おまけ)nautilus-open-terminalを入れておくと便利です
右クリックから、端末を開けるようになります。

CellSDK2.0のインストール

(注意) rootユーザで作業してください
(注意) /home/(ユーザ名) にディスクイメージが保存されていますか?
(注意) .isoファイルをディスクに書き込んでおく必要はありません
  • イメージをマウントします
  • マウントポイントの作成
root# mkdir -p /mnt/cellsdk
  • マウント
root# mount -o loop /home/(ユーザ名)/CellSDK20.iso /mnt/cellsdk
  • マウントしたイメージの中に移動します
root# cd /mnt/cellsdk/software
  • cellsdkスクリプトを実行してインストール開始します。
root# ./cellsdk install
  • ライセンス規約が表示されます。同意する場合は yes と入力します。
  • 必要なファイルを /tmp/cellsdk-2.0 に保存してもよいかと聞かれます。yを押します
  • ファイルのダウンロードが開始され、gccなどがBSCからダウンロードされます。
  • ファイルはCell SDK 2.0のRPMからダウンロードされます
  • 途中で連続的なダウンロード失敗があったり、何かエラーがあった場合、Ctrl+Cでキャンセルすることができます
  • ダウンロードに失敗したファイルは、 /tmp/cellsdk-2.0 から手動で消してしまっても問題ありません。また、直接手動でダウンロードして置き換えても大丈夫です
  • すべてのダウンロードが終わると、ダウンロードされたファイルの検査(ベリファイ)が走ります。
  • エラーが出たら、/tmp/cellsdk-2.0 からエラーの出たファイルを削除して、再度スクリプトを実行してください
  • ベリファイに成功すると、インストールしますか?() と聞かれるので y を押すとインストールが開始します
  • Cell SDK Install complete. と表示されて、インストールは完了です
/opt/ibm 以下にCellシミュレータを含む Cell SDK 2.0 の IBM 関連ソフトウェアが、
/opt/ibmcmp 以下にIBM XL C/C++コンパイラ関連ソフトウェアが、
/opt/cell/toolchain-3.3 以下にCell用のGNU toolchainがインストールされます
Cell SDK 1.xとディレクトリ位置が変わっているので注意して下さい


  • Cell SDK 2.0のサンプルをビルドします
root# cd /opt/ibm/cell-sdk/prototype/src
root# ../cellsdk build
  • 最後に、Cell SDK 2.0のイメージをアンマウントしておきましょう。
root# umount /mnt/cellsdk


一部のパッケージを修正する

2007/02/20 追記

現在配布されているCell SDK 2.0の一部のパッケージにバグが含まれています。 これを修正するためには,下記のサイトからパッケージをダウンロードしてインストールする必要があります。

http://cell.fixstars.com/ps3linux/download/cell-linux-20061208/CELL-Linux-CL_20061208-ADDON/spu/
  • まず上記のURLからファイルをすべてダウンロードして、適当な位置に保存します。
  • rootユーザで、保存フォルダに移動します。
  • rpmコマンドを使ってパッケージのアップデートを行います。
root# rpm -ivh --force --nodeps --noscripts --ignorearch --root /opt/ibm/cell-sdk/prototype/sysroot *.ppc.rpm
root# rpm -ivh --force --nodeps --noscripts --ignorearch --root /opt/ibm/cell-sdk/prototype/sysroot *.ppc64.rpm


さっそくシミュレータを起動しよう!

  • シミュレータ用の実行スクリプトのある位置に移動します
root# cd /opt/ibm/systemsim-cell/run/cell/linux
  • シミュレータを実行します
root# ../run_gui
  • シミュレータを実行すると、systemsim-cellというタイトルのついたコントローラウィンドウと、mysimというタイトルのついたシミュレータコンソールウィンドウが表示されます。

画像:Cs2inst_005-rungui_s.png

  • コントローラウィンドウの「Go」ボタンをクリックすると、コンソールウィンドウをコンソールとしてCellシミュレータが起動します。
(かなりの時間がかかります!)
  • シミュレータを終了するには、コントローラウィンドウの「Exit」ボタンをクリックして下さい
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